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Pro Display XDR を諦めて LG の 4K ディスプレイを買った

8年半ぶりのディスプレイ買い替え

仕事で支給される PC が Windows から Mac になったのをきっかけに自宅の PC 環境も Mac に変えたのが 2011年冬。はじめての Mac となった MacBook Air と同時に Apple Thunderbolt Display も購入し、そこから毎日8年以上使い続けてきました。

thunderbolt

当時の液晶ディスプレイはというとフル HD 規格( 1920 x 1080 )が上位モデルという位置づけでしたが、 Thunderbolt Display は更に上をいく 2560 x 1440 規格とかなり珍しいものでした。(円高だったとはいえ)価格も約9万円とかなり高価な部類であり、当時の自分としてはかなり背伸びした方でしたが、8年半という使用期間を考えると充分に採算は取れたのかなと思っています。

ディスプレイの外観も非常にミニマルで洗練されており、部屋のインテリアとしても申し分なく気に入っていたのですが(背面の作りが特に美しい)、Mac 本体と接続するケーブルの規格などといった機能面においての不便さが目立つようになってきたことで、1年ほど前から買い替えを検討していました。

待望の Apple 純正ディスプレイはとんだ期待ハズレ(?)

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2019年6月に発表された8年ぶりの Apple 純正液晶ディスプレイである Pro Display XDR

なによりもまず驚いたのは $4,999 という価格。日本円にして50万円以上。しかも10万円(別売り)のスタンドか2万円(別売り)の VESA マウントアダプタが別途必要という超強気なラインナップ。

困惑しました。たしかに 6K という現時点で最高クラスのスペックを誇っているので他社製品よりも高額になるとは予想していたのですが、まさかここまでになるとは。9万円のディスプレイを背伸びして買っていた当時の自分が可愛く思えてきます。

この価格を『高い』と思うのは日本の経済がずっと停滞しているからで、アメリカや中国の人たちから見れば納得の価格なのかな……? 🤔」

(半ば無理やり)こう考えたりもしたのですが、海外のレビューやリアクションを見てみると海外勢の間でも「なんて高過ぎるんだ!!」という意見が大半のようでした。

「せっかく待ち続けたのに、これはちょっとなぁ……」

そう思って半ば諦めかけたのですが、現物を見てから決めようということで、ひとまず発売開始を待つことにしました。

現物を見てもやっぱり微妙…、ユーザーレビューも殆ど無い

2019年12月下旬に発売となったことで早速 Apple Store 銀座に行って現物を見てきました。発表時に「おろしがね」「蓮コラ」と揶揄されていた背面のデザインは実物だとそこまで気にならなかったものの、全体的にカッコいいかと訊かれるとお世辞にもそうとは言えません。

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最高クラスという液晶パネル自体の発色は確かに明るくて綺麗ではありますが、他メーカー製品と比較して「圧倒的」かというとそうでも無い気がします。少なくとも価格ほどの差は感じられませんでした(※ こういう感想を持った時点で既に Apple の顧客ターゲット層から外れてるわけですが……)。

そして最大のウリである 6K という解像度ですが、実際の描画領域は 3008 x 1692 が上限となっており、 Dot by Dot ( 6016 x 3384 )で表示することは出来ません。設定可能な範囲が macOS 側で完全に制御されているため、ユーザ側で細かく設定することが出来ないのです。サードパーティ製アプリを使えば細かく設定出来なくもないらしいですが、動作が不安定になるなど現実的ではないようです。

また、使用レビューの類が殆ど見当たらなかったのも気になりました。発売直後は一部の YouTuber 達による購入報告動画がアップされていたものの、使用レビューではないので何の参考にもなりません。その後数ヶ月経っても検索してヒットするのはごく僅か。その内容も購入意欲を後押しするようなものではなく、どちらかというと「あまり良いもんじゃないよ…」といった類のものでした。ダメじゃん Apple。

悩んでいても仕方ないので LG の 4K ディスプレイを買った

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今後 Apple が廉価版ディスプレイを出すとも考えにくいですし、このまま古いディスプレイを使い続けるのもアレなので、見切りをつけて LG のディスプレイで妥協することにしました。Apple が純正ディスプレイを発売しなかった際の代替候補として考えていたモデルで、発売後も第二候補であり続けていたものです。

32UL950-W | モニター | LGエレクトロニクス・ジャパン

「妥協」というと聞こえは悪いですが、1ヶ月ほど使用した印象としては概ね満足しています。以下は良かった点です。

ベゼルが薄くミニマルなデザイン

いわゆる「ベゼルレス」という液晶パネル周囲の縁取りが無く(≒ 極めて細い)、LG のロゴすらもありません。そのため映像がそのまま浮かび上がっているように見えるため、非常にスッキリとした印象を受けます。

本体自体もかなり薄く作られており、背面のデザインも比較的ツルッとした印象です。こちらは流石にロゴが彫られていますが、そこまで目立つ作りにはなっていないので許容できる範囲ではあります。

ディスプレイアームとの組み合わせも良好

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(ディスプレイとは直接関係ないですが)今回アームを導入したことで、デスク周りがかなり整頓されました。アーム自体もデスクおよび椅子と同じハーマンミラーの製品なので、全体的な統一感が向上してるのも嬉しいところです。今回一番満足度が高いポイントはここかもしれない。

フロー - モニターアーム - ハーマンミラー

液晶パネルの発色が良い

詳しい仕様は分かりませんが、Nano IPS というパネルを採用しているらしく、ノングレア(= 光沢なし)とは思えないほど発色が綺麗です。その分お値段はやや高めでしたが、Pro Display XDR と比較すれば大した金額ではありません。

発色の綺麗さや掃除のしやすさという点ではグレア(= 光沢あり)パネルの方が優れているのですが、仕事で長時間凝視することを考えると個人的にはノングレアの方が嬉しかったりするんですよね。

Thunderbolt3 ケーブル一本で MacBook と接続できる

これまでは外付けディスプレイとの接続と給電用とで MacBook に二本ケーブルを繋ぐ必要があったためデスクが非常に煩雑になっていたのですが、Thunderbolt3 ケーブル一本でその二役を賄えるようになりました。これは非常に嬉しいポイントです。

コンセントの口も一つ空き、ワイヤレス化にまた一歩進むことが出来ました。

HDMI 入力に対応

何を今更という話ですが、これはApple 純正ディスプレイには無かった仕様なのです。

他のディスプレイと違って Apple 純正ディスプレイには「電源」ボタンというものが無く、Mac 機と接続して OS を認識することで初めて起動するようになっています。そのためたとえケーブルの接続端子が対応していたとしても Windows マシンや PS などのゲーム機は一切認識してくれません。これは Thunderbolt Display だけでなく Pro Display XDR においても同様です。完全に Mac 専用のディスプレイなのです。

HDMI 入力にも対応したということで、Mac 以外の機器を接続出来るようになりました(今のところ他に何か繋ぐ予定はありませんが)。

ちょうど最近になって Nintendo Switch が欲しいなと思っていたところなので、これは何気に嬉しいポイントです。

微妙だなと思った点

スリープ状態から復帰した際の接続認識に若干のタイムラグがあります。Thunderbolt Display や職場で使用している Dell のディスプレイではそのようなことはないため、この製品特有のものなのかは気になるところです。

ときどき復帰後に接続を認識しないままとなることもあり、その際はケーブルを再接続するなどして対処しています。めったに発生しないのでメーカーに問い合わせることはせずそのまま使用していますが。

締め

4K ディスプレイがコモディティ化した今となっては、より長く使えるよう 6K を買った方が良いよね

当初はこのように考えていたのですが、結局は 4K に落ち着くことになりました。結果としてまずまず満足しているので、当面はこの構成で行きたいと考えています。