
なんとなく『レスポール』が欲しくなったので、楽器屋へ行って試弾してきた
唐突にレスポールが欲しくなってデジマートで物色するなど🤤
— wakamsha@webフロントエンドディベロッパー (@wakamsha) November 24, 2018
Fender系のギターはコピーモデルでも良いんですが、なぜかレスポールは本家Gibsonにしたいなぁと思ってしまう…。
それにしてもGibson高すぎません?
Les Paul Classic 2019 | Gibson https://t.co/l8W6313zsj
本家 Gibson 製はどうしてもお高い。新品だと店頭価格で約 30 万円。中古では約 19 万円程度とかなりの金額。頑張れば買えないこともないのですが、そこまで強い思い入れがあるというわけではなく、なんとなく「弾きたいなぁ…」程度のものに対して 20 万円を支払うのはいかがなものかと…。
もう少しコストパフォーマンスの高いものはないものかと思っていたら、Crews Maniac Sound という国内ギター工房が生産しているコピーモデル・シリーズがなかなか良いという評判を見かけたので、仕事上がりに楽器屋へ行ってみました。
Crews Maniac Sound の KTR(Key to the Rock)シリーズ

早い話がトラディショナルなギターモデルを高品質かつ適切な価格でお届けというものです。Gibson 系だけでなく、ストラトキャスターやテレキャスターといった Fender 系モデルもラインナップにあります。Crews 以外にも Bacchus 、フジゲン、Tokaiといった国内ブランドが似たようなことをやっています。
ディティールの微妙な違いはあれど、遠目から見る分には完全にレスポールです。間近で見ても細部に至るまで丁寧に仕上げられてるのが素人目にもよく分かります。レスポールモデルと一口に言っても何種類かのラインナップがあり、価格も 12 万円から 50 万円オーバーまでとかなりの開きがあります。
店員さん曰く、20 万円クラスのものがスタンダードなモデルで、それぞれの一番の違いは搭載しているピックアップのグレードであるとのこと。つまりスタンダードモデルとその下位であるエントリーモデルとでは、ピックアップ以外は全く同じスペックらしいです。それを聞いて安心。チープな木材を使われたり雑な組み立てだと、いくら安くても敬遠してしまいますからね。てか 10 万円以上もするピックアップなんてあったのか…。
せっかくなのでそのエントリーモデルとスタンダードモデルを試奏させていただきました。
KTR LS-02 / エントリーモデル

「レスポールってこんなに弾きやすかったっけか!?」
普段はストラトキャスターとテレキャスターという全くタイプの異なるギターを使ってるにもかかわらず、ちっとも違和感なく弾けました。出音は本家 Gibson のテイストを忠実になぞりつつも洗練させたような印象。非常に安定した出音で、国産ギターらしく小奇麗にまとまっています。悪く言えば地味で大人しい印象。ロックな暴れる感じは皆無。まぁそこはトレードオフと言えなくもないですね。10 万円ちょっとでこのクオリティであれば、ライトユーザーには充分すぎるかと思います。
※ レスポールというと「サンバースト」色(赤 ~ 黄色のグラデーション)が定番ですが、ぼく個人的にはレスポールはこの「ゴールドトップ」か「オックスブラッド(わずかに赤みを帯びたこげ茶色)」が正義なのです。
KTR STD with NFS WEEP (BB/ZB) / スタンダードモデル

見た目は全く同じですが、搭載しているピックアップがペアで 10 万円以上するというなかなかなモデル。こちらを弾く前は正直そこまで違いが分かるとは思えなかったのですが、一音出すと確かに違います。
ピッキングのレスポンスが異常に早く、ニュアンスの再現度がやたら高い。こちらのピッキングが全て拾われてるような感覚です。すごく上手い人が弾くとそれだけポテンシャルを引き出せることが出来るということでしょう。逆に言うと、大してうまくない人が弾くと非常にムラが目立って落ち着きのない音にしかならないということですね。これは弾いてて疲れるぞ。なんとなくですが、初めて SIGMA のカメラで写真を撮ったときのような感覚に親しいものがあります。自分の下手っぷりをまざまざと突きつけられる感じです。「上達してやるぞ!」といった意気込みがあるのなら思い切ってこちらを選ぶのもありな気はしますが、んーーー、ちょっと僕にはもったいないかなぁ…。
まぁ今回は試奏だけと決めていたので何も買わずに帰りましたが、エントリーモデルの方は結構気に入りました。迷うなぁ…。
MUSIC LAND KEY 渋谷店 - 今回試奏しに行ったお店

エレキギター界では『Fender』が Gibson と並ぶツートップとして有名ですが、近年は品質についてあまり良い評判を聞きません。一部のハイエンドモデルは別ですが、 「それでもこの値段でこの品質はどうなのよ?」 という声をちらほらと耳にします。
というのもあってか、こちらのお店は Fender のギター・ベースを全く扱っていないというなかなか尖った経営方針を貫いています。メインで揃えてるのは Crews を始めとした小規模ながらもしっかりとした品質のブランドをで、そういうところを応援していきたいのだそう。そういうの嫌いじゃないぜ。
そういえば初めてのギターを購入したのも、このお店だったんでした(当時はまだ普通に Fender のラインナップもありましたが)。